ポール.ニューマン、≪栄光への脱出≫≪栄光への脱出≫私のページ一覧に載っけていますが、 以前の日記で洋画の観方と題して書き込みました。 その時に時代順にぜひこの順番で観ると 宗教史がある程度理解できて 洋画がもっと面白くなると書きました。 羅列した映画の最後に≪栄光への脱出≫を推薦しました. 今日はこの作品を紹介しましょう。 現在の中東での争いの戦後の原点が分かります。 アーネスト.ゴールドウインの主題歌が大ヒットした イスラエル建国にまつわるレオン.ユリスの小説の映画化作品で オット-.プレミンガーが監督している. ヒューマニズム溢れるドラマテイックなスケールの大きな 映画である。 1947年、第2次大戦は終わったが世界はまだ 戦後の混乱状態を抜けていなかった。 地中海のキプロス島にはナチスの捕虜収容所から、 解放されたユダヤ人の避難民が、集る抑留所があった. パレスチナを統括していたイギリスは、 政策上アラブ諸国との紛争を恐れ、ユダヤ人の大量移民を 阻んだ. その島へ、アメリカ人で大戦中にキプロス島で夫を 失ったキテイ(エヴア.マリー.セント)が訪れ、抑留所で 看護婦として働くことになった. 一方、ユダヤ人の地下組織のリーダー、 アリ(ポール.ニューマン)は、イギリスの封鎖を突破して 同胞をイスラエルに送り込む為に、 古いギリシャ船”オリンピア”を手に入れ、 大戦中英国陸軍少佐として、活躍した経験を生かし、 英国将校になりすましてやってきた. 武器、弾薬、食糧、医薬品を調達したアリの脱出作戦は どう展開していくかの物語である。 祖国への復帰を阻むイギリスへの憎悪に燃える行動的な 青年ドブ(サル.ミネオ)とユダヤの美少女 カレン(ジル.ハワース)との悲劇的な恋もからまる。 アリの幼馴染(ジョン.サクスン)はパレスチナ側の人となり 二人の友情がどういう形になって展開するか? 娯楽としてのドラマとしても大変に楽しめるし、 戦後の中東の出発点がよく分かる映画です。 大好きなポール.ニューマンも脂の乗り切った時だし、 いつも知性的なエレガントな役が多いエヴアも この映画でも聡明な女性を演じています。 機会があればぜひご覧になってください。 ジャンル別一覧
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